あとになって、この日食べたトウモロコシの量を計算する別の方法も見つけた。バークレー大学の生物学者トッド・ドーソンに、マクドナルドの商品を質量分析計にかけて、商品中の炭素のうちトウモロコシ由来のものはどれぐらいか、計算してもらったのだ。
(中略)
トップが清涼飲料だったのは、その原料の大部分が高果糖コーンシロップだということを考えれば不思議はないが、この日食べたほかのメニューもほぼすべて、トウモロコシの絞める割合が高かった。トウモロコシ度の高いものから並べると、測定結果は、清涼飲料(一〇〇%トウモロコシ)、シェイク(七八%)、ドレッシング(六五%)、マックナゲット(五六%)、チーズバーガー(五二%)、フライドポテト(二三%)となる。結局、雑食動物の目には見事な多様性があるように映った食事は、質量分析計の目を通してみると、もっと特化した動物の食事なのだ。これが工業食動物が行き着いた姿だ。ユーカリしか食べないコアラのように、トウモロコシしか食べない動物。
有機染料でコーティングされたグラスに太陽光が入射すると、有機染料がまずそれを吸収し、ガラス板の中にそれを放出する。それを光ファイバーが光の減衰を抑えて長距離に渡って伝送するように、ガラス板の端の方に集約して太陽電池に投入する、という理屈だ。
この技術のメリットは、レンズや鏡面を使った集光装置のように太陽位置を追跡するシステムを用意する必要がなく、屋根や窓ガラスといった場所でも集光効果を発揮出来るということだ。これならば発電に必要な半導体の大きさは格段に小さくできて、かつ余計な装置も必要ないので、劇的に太陽電池のコストを下げる可能性がある。
家は大きくなったが、家族は減った。 どんどん便利になったが、余暇は減った。 学位は取ったが、感性は鈍った。 知識は増えたが、判断ができなくなった。 専門家が増えた分だけ、問題も増えた。 薬は増えたが、健康だと思う人は減った。 ダライラマの言葉 「正義で地球は救えない」より
宇多田「人としゃべりたくないからゲームやってるのに、なんでゲームの中で人と話さなきゃいけないんだ」
しかし世界を回ってみて、日本の風景は実に独特でいいと今でも思っている。
約二年半後に帰国した時、東海道の古い宿屋で、ニューヨーク・フィルの指揮者のバーンスタインと一緒に、懐かしい畳に座ってしみじみと海の音を聞いた。床の間には枯れ葉のついた盆栽があった。その時、
「セイジ、おまえは幸福な奴だ。こんな美しい国で育ったなんて・・・・・。それなのに何でニューヨークなどに住む気になったんだい?」
バーンスタインはいぶかし気にそうぼくに聞いた。彼が疑問に思うのも無理はない。それほど日本の景色は美しくてみずみずしさに満ちているのだから・・・・・。
(小澤征爾「ボクの音楽武者修行」新潮文庫)